測量船「平洋」見学会

Sea Japan 2024に「平洋」がやって来る！

海上保安庁最大・最新鋭の測量船「平洋」を一般公開

★お子様を含めた一般の方々も参加いただけます。

海上保安体制強化の一環として2020年1月29日に就役した海上保安庁の測量船で最大となる「平洋」が、Sea Japan 2024の最終日となる4月12日に、東京ビッグサイトにて一般公開されます。総トン数は４千トン。海上保安庁において、大型測量船の就役は約20年ぶりとなっています。最新の調査機器を搭載した注目の測量船「平洋」の船内を見学できる貴重な機会です。

我が国の海洋権益を確保するための海洋調査体制の強化を使命として2020年1月に誕生した平洋は、海上保安庁最大級の測量船(総トン数4000t)です。特徴は、推進装置として、海上保安庁初のアジマススラスタを装備し、位置、方位、動揺、気象・海象のデータから自動でプロペラの制御を行い、定点保持の能力が大きく向上したこと。これにより、搭載しているAUVの投入揚収などが格段に容易に行えるようになりました。そのほか、浅海用、中深海用、深海用と３種類のマルチビーム測深機を搭載し、調査海域の水深に合わせた正確な測深を行うことが可能となり、また無人高機能観測装置のUSVを搭載しており、船舶が近づくことが危険な海底火山調査等が安全に実施できます。

① 観測室:複合測位装置、情報伝達監視装置、各機器制御収録装置など、全ての観測機器が集約されている。

② 船橋: 高機能化された船橋。観測時の定点保持の際には、位置、方位、動揺、気象海象のデータから自動でプロペラ制御が行われる。

③ 海底地殻変動観測装置: 海底に設置した基準局と船底装備の送受信器で音響信号を送受信して距離を計測し、基準局の位置をセンチメートル単位の精度で観測できる。

④ マルチビーム測深機: 対象水深に合わせ深海用、中深海用、浅海用の３種類の測深機を装備している。

⑤ 多層音波流速計: 深度毎の海流を測定する装置。対象深度に合わせ浅海用、中浅海用の２種類の流速計を装備している。

⑥ 表層探査装置: 36個の送受波器から海底に向けて音波を発し、海底下数十ｍの地質構造を調査する。

⑦ アジマススラスタ: 舵とプロペラが一体となった３６０度全周囲に推進力を向けることが可能な推進装置。

⑧ AUV: 自律型潜水調査機器。海底近傍まで潜航し、プログラミングされた経路を自律航行し海底地形などを調査する。

⑨ USV: 無人高機能観測装置。遠隔操縦やプログラミングによる自動航行が可能な無人調査艇。

●所属: 海洋情報部
●船型: HL11
●就役日: 2020年1月29日
●総トン数: 4,000トン
●長さ: 103メートル
●幅: 16メートル
●主要装備: アジマススラスター、マルチビーム測深機、
　無人高機能観測装置（USV）、自律型高機能観測装置(ASV)
●船名由来: 海洋調査を通じて、平和な海、平穏な海を目指していくという思いを込め命名

〇日時：2024年4月12日(金)　10:00-16:30 (受付終了：16:00）

〇会場：有明西ふ頭　（東京ビッグサイト横)

〇参加方法：

⚓参加無料	業界関係者以外の一般の方々（18歳未満の方々を含む）も参加いただけます。
⚓見学方法	直接イベント会場にお越しください。